絶対知っていてほしい「塩」の大切な話

絶対知っていてほしい「塩」の大切な話

2023.April

普段何気なく食べている「塩」。皆さんは塩をどのように選んでいますか?
塩は生きるために必要不可欠なもので、かつ代替性のない大切な食べ物です。
塩がなぜ体に必要なのか、塩はどのように使えば効果的なのか、正しい塩の選び方等・・・
正しく知る事が、自分や家族の体に向きあう一歩になります。


①「塩」の役割

塩には大きく3つの役割があります。それはなんでしょうか?

・命を維持するための塩

塩の成分は、ナトリウムなどのミネラル。ミネラルは人間が生きる上で重要な栄養素です。ミネラルが不足すると、血液循環が悪くなったり、脱水症状に陥る事があります。

・食品素材としての塩

塩は、食品の保存や腐敗を防ぐ役割があります。塩漬けや塩干しの食品も、その塩分によって長期間保存することができるのです。

・調理としての塩

味つけとして使用するだけでなく、肉や魚などの食品を加工する際に、臭みを取ったり、柔らかくするためにも役立ちます。塩は、食品のタンパク質を変性させ、柔らかくすることができます。


②塩の種類って?

人間が生きる上で重要な役割を担う塩。いったいどのような種類があるのでしょうか?
主な塩の種類をまとめてみました。

塩の種類 解 説
精製塩 一般的に販売されている食卓塩または食塩として売られている塩。電気分解によって塩化ナトリウムの含有量が99.5パーセント以上にしてある。
 自然海塩 海から直接くみあげ、水分を蒸発させた塩。成分をまったく調整しない塩で、自然海塩と書かれている。
再生加工塩 海外から輸入された岩塩などを一旦海水で溶かし、塩化マグネシウムなどを加えて再生加工したもの。
岩塩 地下に埋蔵された岩塩層を採掘して採れる塩。ピンク色や灰色など色合いが美しいものが多くあります。

重要なのは、
生まれ育った環境に古くから存在継承されたものを体に日常的に取り入れるほうが体に合っている
という点です。

なぜなら、伝統的な食文化は、その土地の人々が長寿で健康的に生活するために重要な役割を果たしているからです。
日本人が長寿と言われるのも、古くからの和食や発酵食品を取り入れた食事を行ってきた結果と言えるでしょう。

島国・日本で生まれ育ったのであれば、ぜひ、3年以上天日干した・自然海塩を積極的に摂る事をお勧めします。

精製塩は、上記にある通りミネラル分が取り除かれた不自然な塩です。

ピンク等の色がついた岩塩は、地下で塩分が結晶化する際に取り込まれた不純物(ミネラルやイオウ、有機物、放射能など)が含まれており、また塩の持っている情報が今のものではなく、かなり古いものとなっています。
たまに食べる分には構いませんが、常用は控えることをお勧めします。


③塩が及ぼす体への3つの影響

前章で塩には様々な種類がある事がわかりました。
天然塩に含まれるミネラルは、人間の体を健康に保つために大切な働きをしてくれる、必要不可欠な物質です。
では、塩は体へどのような影響があるのでしょうか?

 ・電解質バランスの調整

塩分は、体内の電解質バランスを調整するために重要な役割を果たしています。体内の電解質バランスが正常であることは、神経や筋肉の正常な機能に必要不可欠です。

 ・消化を促進

塩分は、胃酸の分泌を促進し、消化を助けることができます。胃酸は、食物を消化し、栄養素を吸収するために必要な消化酵素を活性化するために必要です。

 ・血圧の調整

適切な量の塩分摂取は、血圧を調整するのに役立つことがあります。血圧が正常であることは、心臓や血管の健康に重要です。もちろん、「料理の味をおいしくする」ことも、味覚への影響としてあります。
食品をより美味しく楽しむために、体にも良く、おいしい塩を選びましょう。


④『減塩』はうそ?

実は現代人は「塩不足」とも言われています。
「あれ?減塩することは、健康に良いんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、腎臓に疾患を抱える人は減塩を推奨されることがあります。
しかし、健康な人が過剰に減塩をする事はおすすめしません。

※ここでいう塩は「天日干しの海水塩」をさします。

減塩することのデメリットをいくつか説明します。

塩分不足による健康リスク
適切な量の塩分が摂取されない場合、電解質バランスの乱れや脱水症状免疫力の低下などの健康リスクがあります。

食品の味の低下
塩分は、食品の味を向上させるために使用されることがあります。減塩することで、食品の味が低下し、食欲不振や食事の満足感の低下などが起こる可能性があります。

心理的影響
塩分は、人々にとって重要な味覚体験であることがあります。減塩することにより、食事の満足感や心理的な満足感が低下すします。

最近調子が悪いのは、実は減塩のせいかもしれません。
世間の「減塩ブーム」に踊らされずに、適切な量の塩分を摂取することが重要です。
何より、バランスの取れた食生活を心がけることが大切ですね。


⑤塩の活用方法

積極的に塩を摂取することは、健康にとって必要だという事が分かりました。
では、塩はどのように取り入れればよいのでしょうか?

・自家製ぬか床に

ぬか漬けなど発酵食品作りに欠かせない塩。
塩は野菜を発酵させるために必要な乳酸菌の成長を促す効果があります。
また、塩に含まれる塩化ナトリウムが、野菜の旨みを増す役割も持っています。
良い塩を使う事でおいしいぬか漬けが出来ます。

・手前味噌作りに

通常味噌は仕込んでから、長期間常温で保存しておく必要があります。
塩には、微生物の繁殖を抑える効果があるため、味噌に塩を加えることで、長期間の保存が可能となり、腐らせずに味噌を仕込む事が出来るのです。

・飲料用の塩水として

子供のころ、風邪をひいた際に「塩水うがい」をされた方も多いのではないでしょうか?
塩に含まれるナトリウムイオンが細菌やウイルスの細胞膜を破壊し、死滅させることができます。
体調が悪い時だけでなく、普段の生活の中でミネラル補給のために、水に溶いて直接飲むのもおすすめです。
特にアルコールを摂取する人は、ミネラルが多く排出されてしまうので積極的に摂取してください。
熱中症予防や足がつったときにも効果的です。


⑥塩の選び方

塩を選ぶ際には、以下のポイントに注意することがおすすめです。

 ・精製度の低い天然塩を選ぶ

精製度の高い塩はミネラルが少なく、身体に必要な成分を十分に摂取できない場合があります。
選ぶ際は、ミネラルが豊富な『然塩』を選ぶことをおすすめします。

 ・ミネラルバランスが良いものを選ぶ

塩にはナトリウム以外にも、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが含まれます。
ミネラルバランスが良い塩を選ぶことで、バランスの良いミネラル摂取ができます。

 ・味や香りが好みのものを選ぶ

塩専門店があるように、塩は味や香りがそれぞれ異なります。
自分の好みに合った塩を選び、料理を楽しみましょう。

 ・産地に注目する

産地によって、塩分やミネラル分の含有量、製法などが異なります。
塩の種類」の章で、日本人には海のお塩を積極的に摂る事をお勧めしました。

汲み上げた海水を天日で乾燥するといった昔ながらの製法によって作られた天然塩は、添加物が無いのはもちろん、海のミネラル分を壊さずそのままを保っているため、安心して体に取り入れられます。

また、海水に含まれるミネラルは、人間が健康を維持するために必要な栄養素が含まれています。
おいしさだけでなく、健康面の理由からも、海の天然塩が良いのです。

簡単に言うと、「その塩を海の濃度に解いて、魚が生きていられる」かどうかが目安です。

また、公正マークのついたものはNG。


⑦おすすめの塩:ちきゅうの雫

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約3年もの歳月をかけて太陽の下で乾燥させたちきゅうの雫」は、海水に含まれるさまざまな元素をそのまま含む希少な天然塩です。

 ・地球で唯一の汚染されていない海

地球上で汚染されていない海は、オーストラリアとメキシコの2か所のみ。
それ以外の海の塩には、マイクロプラスチックが含まれていると言われています。

ちきゅうの雫の原材料となっている海水は、オーストラリアのシャークベイの海水を使っています。
シャークベイは、海水の塩分濃度が高く、古代に生命の誕生の元となったストロマトライトという藍藻類が生きている海域です。
その海域はソマチットやアミノ酸がたっぷり、そして地球上で唯一と言っていいほど、環境が保たれており汚染がありません。

 ・ミネラルたっぷり

海の成分をそのまま残してある「ちきゅうの雫」は、私たちの体内のミネラルバランスと非常によく似ています。
体を動かすために、ミネラルは必須の要素であり、体内の様々な機能の活性化を促します。
ミネラルが不足すると、熱中症貧血などを引き起こしてしまいます。
大切なのは、減塩ではなく、良質なお塩を体に摂り入れることなのです。

 ・こだわりの製造工程

ちきゅうの雫は、原材料だけでなく製造工程にもこだわっています。
従来の塩田方式や釜焚のお塩は、熱を加えることでミネラルやマグネシウムが除かれてしまっていました。
ちきゅうの雫は、完全な天日で2年半以上熟成されたものを洗浄、粉砕、乾燥してパッケージにしているため、海水に含まれる元素をそのまま残しています。

 ・中性なので体に負担がかからない

塩には「アルカリ性」と「中性」があります。
「精製塩」や熱を加えた「釜焚き」の塩などは熱処理の過程でイオン化が起こり「アルカリ性」に傾いたお塩になってしまいます。
アルカリ性に傾いた塩は体内に入ってもイオン分解されないため、その塩分を中和させようと喉が渇いたり高血圧になったりします。
一方「中性」の塩は体内でイオン分解されるため、多く摂り過ぎても汗や尿として余分な塩分を排出してくれるので体に負担がかかりません。
高血圧の方や高齢者の方、美容効果を高めたい方などにもお薦めのお塩です。

 ・ちきゅうの雫が買えるお店

東京大田区にお店を構える「微生物カフェHITONAMI」では、店内メニューの塩おにぎりやお惣菜にも使われている、ちきゅうの雫を実際に購入できます。

塩以外にも、自家製発酵食品やオーナーのこだわりで選んだ、健康に良い商品を沢山取り扱っています。

遠方の方には、メルカリショップ/HITONAMIにてネット販売を行っております。

ぜひ一度、こだわりのお塩を味わってみてください!